花のニュース

散歩の途中で見かけた、名前を知らない植物のメモ

「仏教の聖花」咲く 日本で唯一、14年ぶり

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14年ぶりに開花した中国雲南省産のモクレン「紅花山玉蘭」=兵庫県淡路市兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」提供)

 兵庫県淡路市のリゾート施設、淡路夢舞台の温室「奇跡の星の植物館」で22日夜、「仏教の聖花」の異名があり、花の寿命が短いことでも知られる中国雲南省産のモクレン「紅花山玉蘭」が14年ぶりに開花した。同植物館によると、日本で唯一存在する品種という。

 2000年に開催された「淡路花博」の際、中国の植物研究所から贈られ、02年に開花して以降はつぼみがついていなかった。開花後は弱っていたが、挿し木を繰り返し、株を守ってきた。

 植物館によると、22日午後6時20分ごろ、つぼみの先が割れ始め、約1時間半後にはピンクの花びらが開いた。異名の由来となった釈迦がレンゲ座に座っているのに似た姿が現れた。

 通常は春に咲くため、植物館は15日につぼみがあるのを見つけた後、気温を23度程度に保った部屋に置いて育ててきた。

 植物館の辻本智子プロデューサーは「14年前より花びらのピンク色が濃くきれいで、スイカのようなみずみずしい香り。日本に一つしかない『宝』として大切にしてきてよかった」と喜んだ。

2016.6.22 産経新聞