幻の黄色いアサガオ、咲いた 遺伝子導入で成功 愛知
今回開発された黄色いアサガオ(左)と、研究に使ったクリーム色のアサガオ=基礎生物学研究所提供
基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)は10日、遺伝子導入で黄色いアサガオを咲かせることに成功したと発表した。アサガオは鮮やかな黄色の色素を持たないため、黄色いアサガオは「幻」と言われていた。
研究グループの星野敦助教(43)によると、アサガオの原種は青い花。なじみが深い白や紫、赤は、栽培が盛んになった江戸時代に突然変異などをもとに作られた。ただ、当時の図譜には菜の花のような黄色いアサガオも描かれている。
「黄色は種が取りにくいので絶えたのでは」と星野助教。花の色の現れ方の研究の一環として、黄色のアサガオの「再現」に約10年前から取り組んでいた。
2014年10月10日13時00分 朝日新聞